うかうかしているうちに8月になりまして、次は23日24日と松山・シアターねこにて「クランボンは笑った」であります。
どうぞよろしくお願いいたします。

稽古も進めつつ、ここしばらくそれぞれに動いていたりします。
二口は以前本人が書いていたように鳥の劇場で高校生の作品を演出しております。
広田も朗読したり落語したりじわじわ活動しておりますが、ここ数日は中学生の演劇夏季学校というものにきております。
大阪府のあちこちから中学校演劇部の生徒さんたちが集まって、講座を受けたり創作をしたりの三泊四日。
高原の割に今年は(平地よりましとはいえ)なかなか暑いのですが、みなさんほんとうに一所懸命に取り組んでいます。
はっとさせられる表現に出会うことや、思わぬ質問に考え込むことや、或いは、先生方の手つきや教育現場のお話や、他の講師たちの方法や、いろいろ勉強にもなりますが、
やはり中学生たちの姿そのものに心動かされます。
いつもの場所から離れて心細かったり、新しい友達とはしゃいだり、うまくいかなくて塞いだり、ほめられて顔を輝かせたり、
そのような彼らの姿をみていると、昔、知人が「十二歳の自分を裏切らないようにありたい」と言っていたことを思い出します。
少年少女の純粋さなどというようなことではなく、
あのころ見ていた風景、思っていた人、夢みていたこと、恐れていたこと、それらは覆い隠されてはいても今もなお自分の中にある。
いま中学生である彼らと向き合いながら、かつて中学生だった自分からも問いかけられているような気がします。
そんなに大したことは伝えられないけれど、演劇を、それをしている時間を好きでいてくれたら、と願います。

広田ゆうみ

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