「クランボンは笑った」京都公演、無事終了いたしました。
ご来場くださいました皆さま、まことにありがとうございました。今日の京都は雨ですが、昨日一昨日と天候に恵まれ、外界のうららかな桜と劇場の闇と、二つながら楽しんでいただけていましたら幸いです。
また、アフタートークでとても楽しいお話をしてくださいましたルドルフの筒井加寿子さんも、ありがとうございました。わからない、をそのままに扱う軽やかな手付きがすてきでした。

そうなのです、「わからない」ことの多い作品だと思いますが、「わからない」けれど何故か「おもしろい」と思っていただけていたらよいなあと思います。
月に照らされた奇妙な時間、ふとすると見失う(恐らく劇中の人物自身も)筋道の、しかし確かに「ほんたうにもう、どうしてもこんなことがあるやうでしかたがない」(宮澤賢治『注文の多い料理店』序)ことのように、楽しんでいただけましたら幸いです。

これから「この道はいつか来た道」上田・那覇公演を経て、「クランボンは笑った」は三重・松山へ参ります。今回いただいたご感想やご意見や、気にかけていただいたことや、助けていただいたことや、諸々抱えて精進してまいりたいと存じます。

まずは無事終了の御礼まで

広田ゆうみ

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